ひよっこヨタばなし

日記、備忘録、他愛のないそんなお話

【ライブ】UNISON SQUARE GARDEN ツアー静岡公演

7月7日、七夕に行われたUNSON SQUARE GARDENのライブツアー「MODE MOOD MODE」の静岡公演に参加してきた。初のユニゾンのライブ、しかも地元開催である。1月の終わりにユニゾンの幕張公演を蹴り、リスアニLIVEに参加したことを少々悔やんでいたのでようやくのリベンジである。

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普段はオタクばかりが集まるライブばかりに行くので、久しぶりのロックバンドのライブは新鮮で客層も男女比に差がなく、オタクフェイスが少ないことに違和感と場違い感を抱いた。

席は11列目の田淵ゼロずれ番、近年稀にみる良席であった。誘ってくれた友人に感謝である。ライブ開始、照明が暗転し青いライトがぼんやりと照らされるステージ上に3人が入場。もちろんペンライトを照らす客などいなく、会場が非常に暗く感じた。ユニゾンの入場時にいつも流れる?幻想的な曲により意識がステージ上に集中する。イズミカワソラさんという方の「絵の具」という曲らしい。そんな幻想的な雰囲気を一転させたのはアルバム一曲目に収録されている「Own Civilization(nano-mile met)」。ちょい戸惑っている新米のつもりだったが一気にユニゾンの世界に引き込まれる。七枚目!からの虹を作ってみようということで続く曲は「フルカラープログラム」。ここからシュガソン、fake town baby、mix juiceと私の大好きな曲のオンパレード、この3曲で多幸感が飽和してしまう。なんだこのセトリ・・・。ライブでは普段からリズムに合わせて体を動かすのだがユニゾンの曲についてはそれが異常である。本当に人を楽しくさせる曲を作って奏でる天才バンドだと生で感じた。12時過ぎても解けないそんな魔法があったらほしいです。この音楽を延々と浴びていたい。ユニゾンのライブで印象的だったのが、サウンドは言わずもがな曲に合わせた照明の使い方である。大きな舞台装置こそないけれど、フルカラープログラムでは虹色、サンタクロースは渋滞中では赤緑、特にオーケストラを観にいこうのラストシンバルに合わせた暗転には痺れた。CD音源では音の情報しかないが、ライブでは視覚的にも楽しめる。もちろん田淵の人外のような動きや3人のアイコンタクトを取る様、お客さん関係なしに楽しむ姿にこっちまで楽しくなってしまう。またライブならではなものといえばアレンジである。曲のつなぎや間の取り方、セッションなど、ただ作った曲を並べて演奏するだけではなくライブをやるためだけに用意されたそれらの要素の存在がとても大きい。中でも貴雄のドラムは気持ち良すぎて射精ものである。複雑だけど聴いていて心地いいパターンにすさまじい音数、スティックパフォーマンス、目隠しをしての演奏、立ち上がってのダイナミックな演奏など超絶技巧が詰まっている。貴雄のTシャツに千手観音がドラムを叩いている絵がプリントされていたが本物がそこにいた。ところでユニゾンのライブはMCが最低限で、ひたすら音楽を浴びせて帰っていくと聞いていたがまさにその通りで、アンコールまでのメインセトリでは斎藤さんの一言MCが2、3回あるだけであった。なんなら田淵と貴雄は一言も発していない。テレ屋なおじさん二人が可愛くてずるい。アンコール1曲目終わりで斎藤さんがようやくまとまったトークをしたが、これがなんとまあ面白い。しっかりオチまでついていて全然MCいけるやんと笑ってしまった。この辺もUNISON SQUARE GARDENの愛される要因でもあるのだろう。だらだらとMCされてもだしね。アンコールが終了して、田淵はベースをスタッフに投げ渡し3人は軽く客席に挨拶をしてサッとステージから消えた。やることをやったらさっさと帰る。3人は音楽を奏でることが目的であり、お客さんはその音楽を好き勝手に聴く。そんな単純で決して深い関係ではないがユニゾンのそんなスタンスがカッコよくてロックンロールだなあと思うのである。本当に楽しい2時間だった。また必ず参加したい。

おわり