ひよっこヨタばなし

日記、備忘録、他愛のないそんなお話

【ライブ】リスアニLIVE!2018 SUNDAY STAGEが生き地獄だった話

1月28日、ライブ当日まで迷っていた。同日幕張メッセで行われたUNISON SQUARE GARDENのツアー千秋楽に参加しようかどうか。想像できない幕張でのオルスタ、帰りの時間を危惧して天秤にかけた結果リスアニを選ぶことにした。正直この日の出演者に推しがいたわけではない。(雨宮天さんのファンではあるが、この日の雨宮さんは北沢志保としてステージに上がり、プロデューサーではない私は北沢志保というキャラクターをよく知らず、またアイドルマスターというコンテンツを追うつもりがないため3日目に参加するという決定打には至らなかった。)気になっていた出演者は、さユり小松未可子ぐらいだ。その他の出演者もFLOWやfripSideと申し分ない面子だったため、ユニゾンのライブに行けないなら・・・ぐらいの気持ちでリスアニに参加することにした。

リスアニライブに参加するのは2017に続きこれで2度目である。前回初参加したときはアリーナ2列目を自引きし、2017年の運を使い果たした。フェス系のライブであの近さを当てることはもうないだろう。

本題に入ろう、今回の座席は1階スタンドA列だった。タイトルとこの一文で察した人もいるだろう。そう、何を隠そうこの席、立ち禁席である。

よくライブでお世話になっているTwitterの知り合いとの連番席で、直前まで連番者を募集していたので話に乗っかり連番することに。とんだ粗悪品を掴まされたものである。互いに笑い話にしているが、正直なところ座席の確認をすべきだったと反省している。座席に着くまで何かの間違いであってほしかったが、最前列の柵にあった張り紙により泡沫の夢と化した。「ライブを安全にお楽しみ頂くために、最前列のお客様は着席してご観覧頂きますようよろしくお願いいたします。」下線で釘さし。場内アナウンスで釘さし。

定刻、5時間弱の生き地獄が幕をあけた。

大袈裟に書いてはいるが、ライブ自体は最高だったのだろう。立ち禁という制限によりあまりにも楽しめなかったためどうしてもマイナスな感情が湧いてしまう。決してライブに対してケチをつけている訳ではない。本来なら楽しいライブの感想をと行きたいところだが、今回に限っては苦い思い出として書き残しておく。こんな貴重な経験はもう無いかもしれないし。

フェス系のライブでは記憶が曖昧になるので各アーティストでの感想をざっと綴っていく。

まず始めにFLOW。前回大トリを務めたFLOWの一曲目は、「風の唄」。前回のリスアニで最後に歌った曲を最初に持ってくるという、単純だが振り返るとこの始まり方以外考えられない最高の幕開けである。立てないぃ”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”、、、声にならない声を連番者と共にあげる。サビで必死にクラップをする。必死にwoowoowooと声をあげる。「GO!!!」で空を跳ぶKEIGO、椅子からケツを離すことのできない僕。跳べないFLOWってなんだ・・・でも楽しい・・・総合司会の冨田さんも言っていたが、FLOWのライブでは誰もがキッズになれる。童心で楽しむことが出来る。その通りだと思った。

続くアーティストはさユり。今回の本命のひとりだ。本来ならFLOWで消耗したところでさユりの歌に聴き入るはずだったのだろう。しかし彼女の歌声を聴いた途端そんなことはどうでもよくなった。一曲目は「それは小さな光のような」、僕街のエンディングだったか。一気にさユりの世界に引き込まれる。二曲目は新曲「月と花束」、ローテンポなAメロ、Bメロからサビにかけて少しずつ曲調が強くなる。そしてサビで爆発。覆っているものを一気に引きはがすといった感じだろうか、溜まっていた感情を開放させるような、歌声というよりは叫びに近いような歌に思わず呼吸を忘れる。会場の酸素を彼女がどんどん使っていき薄くなっていく。酸欠少女の所以だろうか。アニメタイアップ曲ということで4曲の歌唱と他アーティストと比べ少なかったが、1曲1曲を声が掠れるほど全身全霊で歌う姿に畏怖の念さえ感じた。あの小さな体のどこにそんなパワーがあるのか、ワンマンライブなんて喉がもつのか、本当に酸欠でぶっ倒れるんじゃなかろうか、そんな不安を抱きながらもMCで見せる不思議ちゃんな感じがまたずるい。さユりに限っては座って聴けてよかった。

3人目は小松未可子、みかこし。さユりに続き今回のリスアニで楽しみにしていたアーティストである。みかこしの曲というかライブにハマったきっかけが、去年の11月に行われた彼女のバースデイライブ「ハピこし」に参加したことである。みかこしファンの友人に誘われて行ったのだが、普段オタクライブばかりに行っていたからだろうか、ライブハウスでの生バンによるライブが新鮮でとにかく楽しかったのだ。この時とにかく跳びまくってしばらく筋肉痛になったことを覚えている。そんなこんなで今回立ち禁で臨むみかこしの曲が正直怖かった。しかし、意外や意外、今回のリスアニでは盛り上げる曲というよりは聴かせてくる曲が多かった。(May be the next waltz、Catch me if you JAZZ、Swing heart direction)HEARTRAILで跳べなかったのは残念だったが、Imagine day, Imagine life !やshort hair EGOSTなんて歌われていたら発狂していただろう。

4人目、綾野ましろ。この日は開演前に少し雪が降っていた。そのせいもあってか「ideal white」の高まりが尋常ではなかった。しかし、綾野ましろに関してはこの曲とレクリのED「NEW LOOK」しか知らなかったため、続く三曲目から終わりまでは乗り切れず終了。立っていればたとえ知らない曲、知らないアーティストが来たとしてもそれとなく対応することが出来る。しかし座っているとどうもそれが出来ない。次第にフラストレーションが溜まっていく。

5人目、内田真礼。完全にやらかした。ギミレボが来ることを確信していた。ていうかギミレボしか知らない。内田真礼に関しては偏見になるが、可愛さ、元気の良さを曲に乗せて歌っているだけという勝手な印象を持っていたがここで撤回させてほしい。1曲目の「c.o.s.m.o.s」、渡辺翔とミトが関わった曲だけあって今までの内田真礼のイメージからがらりと変わった。ラストの「クロスファイア」を予習していなかったのは後悔しかない。これ絶対楽しいやつじゃん。会場の一体感についていけず、座りながらノっている振りをするオタクの姿が滑稽である。もうギミレボに頼らずとも会場を沸かすことができるようだ。内田真礼に興味がなかったというのもあり、最近の曲を一切チェックしていなかったのが仇になった。フェスではせめて出演者の曲を予習すべきであることを痛感した。

6組目、アイドルマスターミリオンライブ!からミリオンスターズ(田所あずさ、愛美、雨宮天小岩井ことり)。アーティストの紹介がされた瞬間から会場の空気が一変した。3日目の客の大半がプロディーサーだったのだろうか。アイマス、特にミリオンに関しては曲が多すぎるため予習する気はさらさらなかった。一時期聴いていたこともあったが、今回聴いた中で唯一知っていたのは「Maria Trap」だけだった。そんな中歌われた「FairyTaleじゃいられない」、曲自体の強さ、歌唱力の高い4人、生バンド、これらが合わさってか大きな衝撃を受けた。普段跳び禁であるアイマスのライブで珍しく跳ぶことのできる機会だというのに、跳ぶことのできないというやり場のないもどかしさを隣のオタクが嘆いていた。

ラスト、fripSide。ここまで4時間ほどだろうか、跳べない代わりにひたすら体でリズムを刻み、頭や手を振り、それらのダメージをすべて足腰が受けていた。座っているため、特に腰やお尻への負担が大きいのだ。疲れと眠気で正直きつかった。fripSideの曲も知っているのは限られてる。1曲目、知らない曲。亜人のEDだったらしい。2曲目、知らない曲。レールガンのゲームでのOPらしい。3曲目「black bullet」、知っていた。ありがとおおおおおおおおおおおと思わず叫んでしまった。4曲目「kiling bites」、新曲でありアニメ「キリングバイツ」の曲であるがキリングバイツを見ていないため分からず。5曲目「Burst the Gravity」、まさかのここでALTIMAカバー。6曲目「sister's noise」、このままの流れで最後はonly my railgunが来るかと思っていた。ラスト「Two souls-toward the truth-」終わりのセラフの曲である。そうきたか・・・fripSideファンには素晴らしいセットリストになるのだろうか。これまでの疲れもあってか不完全燃焼感しかなかった。あとバリバリに歪んだディストーションサウンドのせいか、残念ながらボーカルの歌声がよく聴きとれなかった。正直なところfripSideは自分には合っていないと感じた。

以上、ざっとまとめた今回のリスアニライブの感想である。自分のライブスタイルとして、跳ぶところは跳ぶ、聴くところは聴く、そういったメリハリのある楽しみ方をしているため、やはり立ち禁という環境は自由を奪われとにかく窮屈に感じた。座っているだけでライブの楽しみは7割減である。毒だ。今回のことがあり、スタンド最前が恐怖でしかない。いっそアリーナへダイブしたほうがマシだった。しかし、今回の一件で普段スタンディングでライブを楽しむことができるとうことが、いかに贅沢で素晴らしいことなのか骨身にしみて感じることができた。しばらく参加予定のライブはないが、その日が来たら今度こそ心の底から全力で楽しみたい。あとユニゾンのライブに行きたい。

おわり